慢性的な(治らない)痛みの原因 → 身体の悪循環

2021年08月13日 12:28

急なケガ・長時間のデスクワークによる姿勢不良・筋疲労・内臓疲労などをきっかけに身体の一部に痛みがでてきます。


急にでてきた痛みは大体スムーズに治っていきますが、


治すためにはその部位に負担をかけないように身体はかばわないといけないので、


他の部位に負担がかかってきます。


そうなると、今度は筋肉の使い方がアンバランスな状態になってくるので、


よく使う筋肉と使わない筋肉とで分かれてきます。


痛みを治すために休ます必要があるのでその時はしょうがないのですが、


治った後は使える状態にすることが必要です。


それをせずにそのままほったらかしにしていると、


いよいよ使えない筋肉となり硬くなって弱くなっていきます。


硬くなって動けなくなるとゆがみを生みます。


そして筋力が弱くなります。


この状態で日常をこなしていると、


使えなくなった筋肉の代わりに使える筋肉が余計に頑張る必要があります。


そうなると本来身体は全身の筋肉で連動して動かす必要があるので、


どうしても使える筋肉が過剰労働となり、


疲労の蓄積で硬くなり、


発痛物質をだして痛みを発生させます。


ですがこの時には他に使える筋肉が少なくなっているので、


治るのが以前よりも難しくなるため時間がかかってしまいます。


これを繰り返すと治る時間がどんどん長くなってきて、


いずれは治らなくなります。


これが治らない痛み『慢性痛』の根本的な原因です。


これを治すには計画的かつ継続的な治療が必要です。


まずは全身の硬い部位をとっていきます。


次に動かなくなっている関節を動かせるようにしていきます。


硬さがとれ、関節が動くようになった時点でゆがみは改善されていきますが、


筋肉が使えるようになっていないと、またすぐにゆがんで元に戻ってしまいます。


なので硬さと動きを取り戻した後は筋肉を使えるようにするためのトレーニングが必要になってきます。


ここまでやらないと慢性的な痛みを治すのは難しいです。


症状にもよりますが、早くても3ヵ月はかかるでしょう。


根気が必要になりますが、この問題はどんどん悪化していくので早めに取り組んでいきましょう。

記事一覧を見る

powered by crayon(クレヨン)